ツツガムシ病は、ダニの一種のツツガムシに刺されて感染する病気です。
北本市では、平成2年に2件の発生がありました。その後、市内での発生は無く、県内でも年間1件程度と発生は限られていますが、全国では年間数百件の発生があります。
ハイキングや散策、農作業等で野山や畑に出かけるときは、注意が必要です。
ツツガムシ病は、ツツガムシ病リケッチアという病原体を保有しているツツガムシの幼虫に刺されたことにより感染する病気です。人から人へ感染することはありません。
ツツガムシは、ダニの一種で野山、河川敷、田畑などに広く分布していますが、若虫や成虫は地中に生息していて、人を刺すことはありません。
幼虫の時期だけ草むらなどにいて、人や野ネズミなどの動物が通ったときに体に吸着し(刺して)、体液を吸います(2〜3日)。ツツガムシの幼虫は、体長 約0.2〜0.3mmととても小さく、刺されても痛みもかゆみもないため、気づくことはほとんどありません。
感染してから実際に症状が出るまでの潜伏期間は、約10日〜14日です。
ツツガムシ病の初期症状は、「かぜ」と似ています。一般的には(1)→(2)→(3)の順に症状が現れます。
(1)体がだるい。食欲がなくなる。
(2)頭痛、寒気とともに39〜40度の発熱
(3)胸や背中、腹部にかけて蕁麻疹(じんましん)のような赤褐色の発疹
◎ツツガムシが刺した「刺し口」が腫れ物やかさぶたのように見つかることがあります。ツツガムシが好んで刺すのは、腋の下、下腹部、内股、陰部など皮膚の柔らかく隠れた少し湿った部分です。子供では頭を刺されることもあります。
早めに医師の診断を受ければ、薬物治療で比較的早くに回復します。
しかし、受診が遅れ適切な治療が行われないと命に関ることもあります。
上記のような症状は、ツツガムシ病の疑いもありますので、早めに受診しましょう。
診察を受けるときには、野山や河川敷等に行ったことなどを含め、発病(症状が現れたとき)から1〜2週間前の生活や状況を医師に詳しく話しましょう。
秋〜初冬、春〜初夏はツツガムシの幼虫が発生する時期です。特に注意しましょう。
(1)野外活動や農作業等の時の注意
●長袖、長ズボンなどを着用して、素肌の露出を避ける。
●皮膚の露出部分には虫除け剤を使用する。
●直接草むらや地面に座ったり、寝転んだりしない。
●衣類やタオルを草の上に置かない。
(2)野外から帰ったら次のようにしましょう。
●帰宅後はすぐに入浴し、体をよく洗い、新しい服に着替える。
●脱いだ衣類は放置せず、すみやかに洗濯する。
日本でツツガムシ病を媒介するのは、ツツガムシのなかでもアカツツガムシ、タテツツガムシ、フトゲツツガムシの3種類です。この種類の中でも病原体を保有している割合は、0.1〜3%といわれており決して多くはありません。
しかし、ツツガムシ病と同じように病原体を保有するダニに刺されることにより感染する病気は、主に西日本で発生している日本紅斑熱という病気や海外で感染する例も報告されており注意が必要です。
○国立感染症研究所「感染症の話:ツツガムシ病」
http://idsc.nih.go.jp/idwr/kansen/k02_g1/k02_13/k02_13.html
○国立感染症研究所「特集:ツツガムシ病/日本紅斑熱」
http://idsc.nih.go.jp/iasr/27/312/tpc312-j.html
○埼玉県感染症情報センター「感染症発生動向調査」(県内の感染症の流行状況)
http://www.pref.saitama.lg.jp/A04/BA30/eiken/surveillance.htm
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