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セーフコミュニティって何?

セーフコミュニティって何?

セーフコミュニティとは、「けがや事故は偶然に起こるのではなく、防ぐことができる」という理念に基づき、市民・民間団体・行政などが協働でけがや事故の予防に取組んでいるまちに対して、WHO(世界保健機関)セーフコミュニティ協働センターが認証する制度です。

WHO協働センターは、セーフコミュニティとなるための「7つの指標」を定めており、この指標をすべて満たしたまちに、セーフコミュニティ国際認証を授与する仕組みとなっています。


「7つの指標」

1.分野を越えた協働を推進する組織を設置していること

2.すべての性別・年齢・環境・状況を対象として、長期にわたる継続的な予防活動を実施していること

3.ケガを起こしやすい年齢層や地域などと環境に焦点を当てたハイリスクグループを対象とした予防活動を実施していること

4.あらゆる入手可能な『根拠』に基づいた予防活動を実施していること

5.傷害の頻度と原因を継続的に記録する仕組みを持っていること

6.予防活動の効果・影響を測定・評価するための仕組みを持っていること

7.国内・国際的な「セーフコミュニティ」のネットワークに継続的に市として参加すること


この7つの指標は、次の3点に要約することができます。

a.おもにけがや事故を予防対象としていること

b.特定の団体や個人が単独で行うのではなく、複数の団体や個人が分野横断的に協力して行うこと

c.統計データなどの客観的な根拠に基づいて行い、実施した取組みもデータをもとに効果を測定すること

セーフコミュニティのシンボルマーク

「けがや事故は防ぐことができる」ってどういうこと?

けがや事故は、偶然に起こると捉えられることがあります。しかし、労働災害研究で重視されている「ハインリッヒの法則」では、「一つの重大な事故の背後には29の軽微な事故があり、その背景には300の異常が存在する」とされています。こうした「異常」や「軽微な事故」の段階で、なんらかの対策を講じていれば、重大な事故は予防できるといえます。

セーフコミュニティでは「けがや事故を引き起こす要因・背景」を明らかにするために、統計データを活用します。救急搬送データや人口動態統計、警察統計、市民意識調査を始めとしたアンケート調査などを活用し、けがや事故・ヒヤリハット (けがや事故には至らないものの、直結してもおかしくない一歩手前の事例)の発生状況について把握していくのです。

なぜ、セーフコミュニティに取組むの?

取組み始めたきっかけ

下の表は、北本市における病気を含めた死亡原因を年代ごとにまとめたものです。これを見ると、多くの年代で「自殺」による死亡が最も多いということがわかりました。また、交通事故による死亡も1歳から4歳ではもっとも多く、その他の比較的若い年代でも上位に位置していることがわかりました。

病気を含めた死亡原因

セーフコミュニティは、けがや事故を予防するためのまちづくりであり、全国でセーフコミュニティに取組んでいる自治体の多くが「自殺」や「交通事故」を重点分野とし、対策を行っています。こうした状況から、「自殺」や「交通事故」を始めとしたさまざまなけがや事故を予防するための手法として、北本市はセーフコミュニティに取組むこととしました。

データに基づく取組み

また、セーフコミュニティにおいて重要な「客観的なデータに基づいて行う」という要素が、北本市の安心・安全をさらに向上させると考えました。安心・安全は非常に重要な課題でありながら、具体的な指標を設定するのが難しく、「どこまでやれば良いのか」「今やっていることに、どれだけ効果があるのか」が見えにくいものでした。しかし、セーフコミュニティは客観的な統計データに基づいて行うので、データから「今、何が問題で、どんな対策が必要なのか」「行った対策にどれだけ効果があったのか(なかったのか)」を数値化することができ、より効率的に「安心・安全なまち」を実現できるのです。

交通事故による救急搬送人員数

協働の仕組み

さらに、セーフコミュニティは「協働」を前提としています。これにより、「安心・安全」という共通の目標のもと、これまで同じ分野で活動していながら直接関わりがなかった個人や団体、部署が同じテーブルにつき、各々の活動について情報共有しながら、いっしょに安心・安全の実現を目指すしくみが出来ました。こうした「ヨコ」のつながりは、セーフコミュニティに取組まなければ生まれなかったものの一つです。

対策委員会のワークショップのようす

取組みの効果

加えて、セーフコミュニティに取組んだことで、実際にけがや事故が大きく減少したという事例が報告されています。セーフコミュニティ発祥の地であるスウェーデンのファルショッピング市では、1978年から1981年の3年間で未就学児のけがが43%も減少しています。さらに、日本で2番目にセーフコミュニティの認証を取得した青森県十和田市では、平成20年には444件あった交通事故発生件数が、平成24年には301件まで減少しています。

北本市は、平成27年2月にセーフコミュニティ国際認証を取得しましたが、こうした成果を挙げるために引き続き活動を進めていきます。

具体的には、どんなことをするの?

1.安全診断

北本市のけがや事故に関する統計データ(人口動態統計、警察統計、救急搬送データなど)を収集し、「北本市ではどんなけがや事故が多いのか」を明らかにします。

2.目標・対象等の設定

安全診断の結果に基づき、特に重点的に取組むべき目標や対象を設定します。

北本市では、「交通」「災害」「犯罪」「高齢者」「自殺」「子ども」の6つの分野ごとに重点目標や対象を設定しています。

3.取組みの企画

目標や対象に対して行う取組み(防犯パトロール、自殺予防キャンペーンなど)を企画します。

4.取組みの実践

企画した取組みを実践します。

5.成果の測定・評価

実践した取組みにどれだけの効果があったかを、「成果指標」に基づいて測定します。例えば、「自殺予防キャンペーン」という取組みの評価は、「キャンペーンで何枚リーフレットを配布したか」「リーフレットを受け取った人から何件問合せがあったか」というような指標をもとに行うのです。取組みをやりっぱなしにせず、あらかじめ設定しておいた指標をもとに評価することで、実施した取組みに効果があったかどうか、どのような改善を行えばより効果が高いものとなるかを考えるのです。

犯罪の防止対策委員会の成果指標

今、北本市ではどんなことをしているの?

以下のような組織が随時会議を行い、安心・安全の取組みを企画・実施しています。

推進協議会・・・年に2~3回開催

北本市の安心・安全に関わる団体の長が民間・行政を問わず参加している組織。対策委員会の活動状況について情報共有しています。

6つの対策委員会・・・2ヶ月に1回開催

「交通」「災害」「犯罪」「高齢者」「自殺」「子ども」の6つの分野ごとに設置しており、各分野に関係する団体や個人、公募市民の方や市職員が参加している組織。データに基づいて優先課題を決定し、課題を解決する取組みの企画・実践、評価を行っています。北本市セーフコミュニティの要ともいえる組織です。

対策委員会の活動風景

外傷サーベイランス委員会・・・年に2~3回開催

けがや事故に関するデータの専門家等が参加する組織。対策委員会の活動について助言を行うとともに、北本市のけがや事故に関する統計データの収集・分析を行っています。

セーフコミュニティきたもとの運営体制図

その他の活動・・・広報きたもとや市のイベントなどでのセーフコミュニティPR活動、セーフコミュニティフォーラムの開催(毎年2月開催)、医療機関受診者に対するけがや事故に関するアンケート調査の実施(2回程度実施)、他のセーフコミュニティ推進自治体との情報交換、WHOセーフコミュニティ協働センターへの活動記録の提出(1)、市民サポーターの育成など

セーフコミュニティのキャンペーンを行うとまちゃん

お問い合わせ先
くらし安全課市民協働担当
〒364-8633
埼玉県北本市本町1-111
電話:048-594-5521
ファックス:048-592-5997
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